あなたは、ASKAさんをご存知でしょうか。
そう、もはや説明する必要もないぐらい有名なあのCHAGE and ASKAのASKAさん。
10~20代の若い人はご存知ないのかな?いやいや、「YAH YAH YAH」と「SAY YES」ぐらいは義務教育レベルで浸透してるから、この2曲は絶対知ってるでしょ。
そして僕のような30代男子は、カラオケで一度は「YAH YAH YAH」を熱唱したことがあるはず。小さい頃に、オトンが車でかけていたプレイリストに、必ず1曲は入っていたはず。SAY YES序盤の「ンォ〜〜〜」をモノマネしたことがあるはず。
・・・
では、そのASKAさんが、歌手や作詞家としてではなく、剣道家のASKAさんとしても活躍しているのをご存知でしょうか?
と聞くと、そこまで知らない方のほうが多いのではないでしょうか。
ASKAさん、実は剣道で日本一になっていた
初めてASKAさんが剣道をしているのを知ったのは、もう2年ほど前になると思います。
剣道をやっていれば、剣道をやっている有名人、芸能人の方のニュースや配信を見ます。
例えば渡辺正行さんは自身のYouTubeチャンネルで剣道をやっているし、木村拓哉さんや吉沢亮さんが剣道家なのも、割と有名だったりする芸人だとはんにゃの金田さんや、チャンカワイさん、真空ジェシカの川北さんも、時々テレビで剣道をやっている。
で、2年ほど前に急に実家の母親から「チャゲアスのアスカも剣道やってるらしいよ」と聞いて、少し驚いた記憶がある。
「え、そうなん?聞いたことない。ってか何歳?けっこう歳いってるんじゃない?(失礼)」
そんな風に話をしたようなしてないような。
そこで、ASKAさんが剣道をやっていることを知りました。
で、あるニュースを見たんですよね。
それがコチラ
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/06/08/kiji/20230608s00041000360000c.html
一部、記事から抜粋します。
歌手のASKA(65)が5日に東京・日本武道館で行われた第45回全日本高齢者武道大会の剣道B組(65~69歳)に出場し、優勝したことが分かった。
43年ぶりに剣道界に復帰し、その時の目標が、『どんな大会でもいい。一度は日本一になっておきたい』 本日『年齢別』の大会で優勝することができました」
「復帰後、3度目の優勝になりました。今回は『枠あり』だったとしても『全国優勝』でしたから、幾つもの祝勝会へのお声かけを頂いています。感謝、感謝です」
で、以下が私の感想。
え、ASKAさん、日本一なってるやん、すご!
思わず声が漏れました。
まじか、剣道やってることも知らなかったけど、ちゃっかり日本一なるぐらい強いんやんけ。。。
この記事を見て、少し、「剣道家ASKAさん」のファンになっていたんですよね。
18歳で一度辞めていた剣道を、60歳になってから再開して、60代後半になって、日本一になる、っていう。。。
めちゃめちゃカッコよくないですか?いや、ほんとかっこいいと思うんだよな、うん。
ASKAさんは自分の信念を貫くために剣道を続けていた

2024年の6月、私は自分の剣道に少し迷いを持っていました。
それは、一言で言うと「試合に出るのが恥ずかしい」という感情。
私自身、剣道を25年やっていますが、実際たいして強くありません。
中学〜大学までずっと弱小〜中堅レベルを行ったり来たりしていたし、強豪校には勝てた記憶もないし、当然、全国大会なんて夢のまた夢。せいぜい県大会ベスト8が関の山。
そんな僕の唯一の取り柄は、「剣道を辞めずに続けていること」なんですよ、はい。
30代でもけっこう試合に出ていたんですが、当時は何度か負けが続いていたので、けっこうネガティブモードになっちゃっていたんですよね。
「いい歳(当時35歳)して、いつまでも剣道辞めずにいて、大して強いわけでもないのに、試合に出続けている俺、ダサいんかな。恥ずかしい。」
みたいに、本気で思っていましたからね。
今思えば、そんなに卑下することはなくて、大人の趣味として、楽しくやればいいのにね、変なところマジメなんですよね、私。
俺のことなんか、誰も見てないのにね。
そしてそんなタイミングで、昨年の夏、ASKAさんにお会いすることができたんですよね。
つっても、試合している様子を遠くで見ているだけです。
その日は、声をかけるとかもなく、「あ、ASKAさんや、今も試合出てるんか、すごいな。おぉ、強いやんけ!ツキで1本とって勝ってるやんけ!」と。
その時、ふと思ったんですよ。
この人、バリカッケェな。
って。
だってね、もうお年も70歳手前ですよ、で、歌手活動が忙しかったでしょうから、剣道なんて40年以上、ほとんどできてないわけですよ。
そんなASKAさんが、わざわざ京都まで来て、会場中の注目を浴びながら、試合に出ているわけです。
そして、ちゃんと、勝ったりしているわけです。(レベルの高い大会なので、2回戦ぐらいで負けていました。)
失礼ですが、ASKAさんはめちゃくちゃ強いわけではありません。そりゃ、そうです。40年以上のブランクがあるわけですから。
また、大人の趣味の試合とはいえ、出場選手の平均年齢は30代~40代前半ぐらい。その中に60代後半の人が混じって試合に出ているだけで、もうとんでもなくすごいことなのです。
※剣道も他のスポーツと同様、ピークは20-30代ごろに来ますし、自ずと40代以降は試合に出る人が少なくなっていきます。
ASKAさんに関しては、これは直接聞いたわけではないので私の推測ですが、周りがどう、とか、メディアがどう、とか、関係なく、あくまで自分自身の挑戦のために剣道を続け、試合に出られているのでしょう。
その堂々たる戦いっぷりに感動させられた人は、私だけではないはず。
・・・
大して私はどうだろうか?
ただの一般人。歌手活動もしてないから暇だし、剣道はブランクなく続けられているし、誰からも大して注目も期待もされていない。
そんな私がどうして、挑戦するのが情けない、怖い、恥ずかしい、なんていえようか。
逆に、そんな気持ちになっていた自分が恥ずかしいぐらいです。
【感動】ASKAさんに稽古をつけてもらった

そして先日、ついに夢が叶いました。
そんなASKAさんに稽古をお願いすることができたのです。
それは2025年の6月。去年ASKAさんを見かけた大会に、ASKAさんは今年も来られていました。
今年は選手としてではなく、監督して来られていたようで、試合には出ていない様子です。
「今年は試合見られないのか、残念」そう思っていた私に、チャンスが来ます。
お昼休憩中、少し稽古の時間があったんですよね。
これは本来、午後の試合がある人向けのアップの時間なのですが、そこでASKAさんが稽古をされているのを見つけました。
「今しかない!!!!」
私は思い、すぐに声をかけました。「稽古をお願いします」と。
そしたらASKAさんは快く
「おう、やろうか!」
と言って稽古をつけてくださいました。
時間にして約2~3分、憧れのASKAさんとの稽古はすごく楽しかったです。
ここで言っても伝わりにくいと思いますが、割とトリッキーな剣風のASKAさん。「おぉ、そこ打ってくるのか!」みたいなところでドウやツキを攻めてきます。
本当にあっという間の3分間でした。時間になり、1本勝負を終えて、稽古を終了。
周りにいたファンのお姉様方20人ぐらいが拍手をしてくれていましたw
私もASKAさんのように情熱を伝染させる人になりたい

稽古終了後、面を外してお礼を言いに行きました。
ASKAさんはとても気さくで
「おぉ、さっきはありがとね。楽しかったよ、また、稽古しようね。剣道していたら、またどこかで会うだろうからね、今日はありがとうね。」
こんな風に声をかけてくれました。
また、「一緒に写真を撮ってくれませんか?」と言う私のわがままに対して、すでに片付けていた防具の垂れ(名前がわかるように)をつけて、写真撮影に応じてくださいました。
「芸能人だから」「歌手だから」と言い訳せず、逆にあぐらをかくこともなく、あくまで自分自身にフォーカスし、自分の剣の道を追求する。
そんな姿勢に尊敬しかないし、当時悩んでいた自分の悩みをちっぽけに感じさせてくれたASKAさん。
元々ファンでしたが、その姿勢や優しい人柄に触れて、よりファンになりました。
私の好きな言葉の1つに
熱量は伝染する
と言うものがあります。
ASKAさんは、剣道の活動を通じて、熱量を多くの方に届けていらっしゃいます。
私もそんな存在になりたい。
1年前の私と同じように悩む人に、挑戦する素晴らしさを伝え、熱量で人にパワーを与える、そんな存在になりたいと心から思える、本当に素敵な1日となりました。
ASKAさん、本当にありがとうございます。
さって、また剣道がんばろっと。
現場からは以上です。